●慢性間質性肺疾患患者への胸腔鏡下肺生検(VATS) 慢性間質性肺疾患を示唆するようなHRCT所見がある場合、 VATSを行う施設は少なくない。その肺の疾患が果たして UIP/IPFなのか、NSIPなのか、あるいはその他の間質性肺疾患なのか、 はっきりと診断をつける目的で行われる。 ただ、呼吸器内科医をやっていると多くの医師がある疑問に遭遇する。 すなわち、「VATSはこの患者に必要なのか?」という疑問である。 日本の呼吸器内科医の間では半ばタブーとされている疑問である。 医学とは患者さんの転帰を良好に変容させる科学であり 医療とはその実践だと、私個人は信じている。そのため、VATSの 是非については、”患者さんの転帰”を視点に論じるべきであると考える。 そこに学問的考察や医療従事者の自己満足は不要である。 また、VATSは簡単にホイホイと受けられる処置ではないので ただの一検査として位置
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