タグ

ブックマーク / pulmonary.exblog.jp (35)

  • XDR-TBへの追加耐性はアウトカム不良と関連 | 呼吸器内科医

    呼吸器内科医や感染症科医の若い先生は、結核症例をたくさん経験することが必要です。しかし、結核病棟がない病院で治療できるのは結核性胸膜炎の患者さんばかりですので、どうしても他の呼吸器内科医や感染症科医におくれをとってしまいます。若い時期は、頑張って結核患者さんを何人も経験しておくことをおすすめします。将来どこの病院に行っても、結核診療が役に立つことは間違いありません。 耐性結核の論文を読むとき、セカンドラインとかグループ3とかいろいろなカテゴリーが出てくるので、ややこしいなぁと思ったことは結核診療をしている医師の誰しもが経験したことがあるかと思います。少しおさらいをしてみます。WHOが定めている結核薬のグループは以下の通りです。 ●ファーストライン抗結核薬 グループ1 – イソニアジド、リファンピシン、エサンブトール、ピラジナミド ※ストレプトマイシンはファーストラインから外されました。 ●

    XDR-TBへの追加耐性はアウトカム不良と関連 | 呼吸器内科医
  • 慢性間質性肺疾患患者への胸腔鏡下肺生検(VATS)は必要か | 呼吸器内科医

    ●慢性間質性肺疾患患者への胸腔鏡下肺生検(VATS) 慢性間質性肺疾患を示唆するようなHRCT所見がある場合、 VATSを行う施設は少なくない。その肺の疾患が果たして UIP/IPFなのか、NSIPなのか、あるいはその他の間質性肺疾患なのか、 はっきりと診断をつける目的で行われる。 ただ、呼吸器内科医をやっていると多くの医師がある疑問に遭遇する。 すなわち、「VATSはこの患者に必要なのか?」という疑問である。 日の呼吸器内科医の間では半ばタブーとされている疑問である。 医学とは患者さんの転帰を良好に変容させる科学であり 医療とはその実践だと、私個人は信じている。そのため、VATSの 是非については、”患者さんの転帰”を視点に論じるべきであると考える。 そこに学問的考察や医療従事者の自己満足は不要である。 また、VATSは簡単にホイホイと受けられる処置ではないので ただの一検査として位置

    慢性間質性肺疾患患者への胸腔鏡下肺生検(VATS)は必要か | 呼吸器内科医
    youkiti
    youkiti 2012/03/17
    蓋し名言
  • ICUにおけるせん妄予防のためのハロペリドール予防投与 | 呼吸器内科医

    全例に予防的セレネース投与に踏み切ってもよいのではないか というアグレッシブな意見が見え隠れする論文。 Wang, Wei, et al. Haloperidol prophylaxis decreases delirium incidence in elderly patients after noncardiac surgery: A randomized controlled trial Critical Care Medicine: March 2012 - Volume 40 - Issue 3 - p 731–739 目的: 短期的な低用量ハロペリドール静注を非心臓外科的な手術後の 重症高齢者患者に投与することで、せん妄予防に対する 同薬の効果と安全性を評価する。 デザイン・セッティング: 2施設におけるプロスペクティブランダム化二重盲検プラセボ対照化試験。 上記施設におけるI

    ICUにおけるせん妄予防のためのハロペリドール予防投与 | 呼吸器内科医
  • 敗血症性ショックにおけるドパミン投与はノルエピネフリン投与よりも死亡・不整脈リスクが高い | 呼吸器内科医

    話題の論文。 De Backer, et al. Dopamine versus norepinephrine in the treatment of septic shock: A meta-analysis Critical Care Medicine March 2012 - Volume 40 - Issue 3 - p 725–730 目的: ショックにおいて、ノルエピネフリンのドパミンに対する優位性の 可能性については長らく議論されてきた。 このスタディの目的は、ノルエピネフリンとドパミンの効果と副作用を 敗血症性ショックの患者において比較することである。 データソース: MEDLINE, Embase, Scopus, CENTRAL databases, Google Scholarによる文献抽出(2011年6月30日まで) スタディ選択: 敗血症性ショックでドパミンとノル

    敗血症性ショックにおけるドパミン投与はノルエピネフリン投与よりも死亡・不整脈リスクが高い | 呼吸器内科医
  • 胃癌術後に抗菌薬を使用しなくてもSSIの頻度は上昇しない | 呼吸器内科医

    個人的には全文が手に入らないが、 日からの前向きランダム化試験である。 Intraoperative versus extended antimicrobial prophylaxis after gastric cancer surgery: a phase 3, open-label, randomised controlled, non-inferiority trial The Lancet Infectious Diseases, Early Online Publication, 31 January 2012 背景: 術後抗菌薬の予防投与の効果のエビデンスは不足しているが 多くの患者がルーチンに術後治療を受けている。 われわれは、手術部位感染症;surgical-site infections(SSI)の 頻度を術中抗菌薬単独群と術中術後抗菌薬群で比較した。 方法: プロス

    胃癌術後に抗菌薬を使用しなくてもSSIの頻度は上昇しない | 呼吸器内科医
    youkiti
    youkiti 2012/02/12
    胃癌術後の抗菌薬不要
  • COPD急性増悪による死亡リスクは平日より週末の方が高い | 呼吸器内科医

    週末の手薄な時期の重症入院は スタッフのマンパワー不足によって 救命できないことがあるという論文。 R. Barba, et al. The impact of weekends on outcome for acute exacerbations of COPD Eur Respir J 2012; 39: 46–50 背景: 病院内のスタッフィング(人員配置、業務体制)の違いは 週のいつ入院したかによって、COPDの急性増悪を含めた患者アウトカム に影響をおよぼすかもしれない。 このスタディは、週末入院が院内死亡率を高めるかどうか検証したものである。 方法: われわれは、289077人のCOPD急性増悪の臨床データを解析した。 (スペイン、2006年-2007年) 入院したのが週末かどうか、合併症、既往歴などさまざまな点を解析。 結果: 試験期間において、35544人(12.4%)のC

    COPD急性増悪による死亡リスクは平日より週末の方が高い | 呼吸器内科医
  • 呼吸器内科医 : 新生児敗血症への免疫グロブリンはプラセボと比較して効果なし

  • 呼吸器内科医 : 石綿にかかわる法律と認定

    youkiti
    youkiti 2011/10/02
  • EGFR遺伝子変異陽性腫瘍はin vitroでドセタキセルの効果が薄い可能性 | 呼吸器内科医

    Epidermal Growth Factor Receptor Mutations Are Associated with Docetaxel Sensitivity in Lung Cancer Journal of Thoracic Oncology: October 2011 - Volume 6 - Issue 10 - pp 1658-1662 背景: 近年の肺癌におけるランダム化比較試験によって EGFR遺伝子変異陽性患者の予後は、 EGFR-TKIであるゲフィチニブにより 殺細胞性抗癌剤に比べ改善してきた。 EGFR遺伝子変異陽性の肺癌は、EGFR-TKIの感受性が高いが、 過去の試験において、EGFR遺伝子変異は殺細胞性抗癌剤の 効果についても予測できるかもしれないと示唆されている。 方法: 46の腫瘍組織(32:腺癌、14:非腺癌)が肺癌患者から外科的に採取された。 E

    EGFR遺伝子変異陽性腫瘍はin vitroでドセタキセルの効果が薄い可能性 | 呼吸器内科医
  • 間質性肺疾患に続発した気胸には自己血パッチ胸膜癒着が有効 | 呼吸器内科医

    自己血パッチによる胸膜癒着は 1987年にRobinsonによって最初に報告された。 Autologous blood for pleurodesis in recurrent and chronic spontaneous pneumothorax. Can J Surg 30: 428-429,1987. 間質性肺炎に気胸を合併した場合には よく自己血パッチを使用することがある。 化学的な胸膜癒着より自己血パッチを使用する傾向にあるのは 前者では間質性肺炎の急性増悪のリスクがあるからとされている。 ・Serious complications with talc slurry pleurodesis. Respirology 6: 181-185, 2001. ・Percutaneous computed tomography-guided radiofrequency ablatio

    間質性肺疾患に続発した気胸には自己血パッチ胸膜癒着が有効 | 呼吸器内科医
  • 結核曝露後のQFT陽転は、現行ガイドラインの6~10週後再検では取りこぼすおそれがある | 呼吸器内科医

    結核曝露後のQFT陽転は、現行ガイドラインの6~10週後再検では取りこぼすおそれがある 2011年 06月 03日 現行のガイドラインでは、QFT陰性患者は曝露後6~10週後にQFT検査を おこなうべきとの見解である。 Updated guidelines for using interferon gamma release assays to detect Mycobacteriumtuberculosis infection – United States, 2010. MMWR Recomm Rep 2010; 59: 1–25. QFTの陽転化のタイミングは一般的に言われている4~7週だけでなく より長いケースもあるという、ガイドラインへ警鐘を鳴らすERJの論文。 Time interval to conversion of interferon-γ release assay a

    結核曝露後のQFT陽転は、現行ガイドラインの6~10週後再検では取りこぼすおそれがある | 呼吸器内科医
    youkiti
    youkiti 2011/06/06
    14-22週でもありうる
  • 血液培養コンタミネーション予防のための消毒薬のシステマティックレビュー | 呼吸器内科医

    メタアナリシスと聞こえはいいが、inclusion studyが6つ・・・。 うーん。 Skin antiseptics in venous puncture-site disinfection for prevention of blood culture contamination: systematic review with meta-analysis Journal of Hospital Infection (2011) 77, 223-232 背景: 静脈からの血液培養の検体採取は菌血症を診断するための検査である。 血液培養のコンタミネーションは臨床判断の誤認や不要な医療費 の原因となる。この研究の目的は、静脈からの血液培養の コンタミネーション防止のための皮膚消毒薬に関するランダム化試験 を対象としたシステマティックレビューである。 方法: CENTRAL、MEDLINE

    血液培養コンタミネーション予防のための消毒薬のシステマティックレビュー | 呼吸器内科医
  • ALK遺伝子スクリーニングを全ての肺腺癌患者に実施すべきかどうか | 呼吸器内科医

    全例ALKを検索すべきかどうかという観点からの論文。 Clinicopathologic Characteristics and Outcomes of Patients with Anaplastic Lymphoma Kinase-Positive Advanced Pulmonary Adenocarcinoma: Suggestion for an Effective Screening Strategy for These Tumors Journal of Thoracic Oncology: May 2011 - Volume 6 - Issue 5 - pp 905-912 背景: この試験の目的は、ALK陽性の肺腺癌患者において 臨床病理的性格とアウトカムを解析し、 効果的なスクリーニング戦略を発案することである。 方法: われわれは、進行肺腺癌患者においてALK陽性例を

    ALK遺伝子スクリーニングを全ての肺腺癌患者に実施すべきかどうか | 呼吸器内科医
    youkiti
    youkiti 2011/05/11
    する必要なし
  • 126人の慢性肺アスペルギルス症患者に同定した肺の基礎疾患 | 呼吸器内科医

    肺の基礎疾患によって慢性アスペルギルス感染症が起こることはよく 知られているが、126人の患者における頻度を記したスタディ。 Underlying conditions in chronic pulmonary aspergillosis including simple aspergilloma Eur Respir J 2011; 37: 865–872 背景: 慢性肺アスペルギルス症(CPA)は、非免疫不全の固体に普遍的に起こりうる A.fumigatus感染症である。さまざまな肺基礎疾患がCPAに関連する。 方法: イギリス全土からわれわれの第三次紹介外来へこられたCPA患者126人の 臨床録からデータを抽出した。基礎疾患が解析された。 複数の基礎疾患がある場合、最も関与すると思われる病状のものを 1つ登録することとした。 結果: 多くの患者が複数の基礎疾患を有していた。 合計23

    126人の慢性肺アスペルギルス症患者に同定した肺の基礎疾患 | 呼吸器内科医
  • 気管支動脈蔓状血管腫 | 呼吸器内科医

    ●気管支動脈蔓状血管腫とは 気管支動脈蔓状血管腫は、1976 年にBabo らによって初めて報告された ROFO Fortschr Geb Rontgenstr Nuklearmed 1976 ;124 : 103―110 気管支動脈が著明に屈曲・蛇行・拡張し時にそれらが肺動静脈との異常吻合を 示す疾患である。気管支動脈蔓状血管腫は新生物としての血管腫の概念とは異なる。 疾患概念が明確化されておらず、また血管病変の量的・質的程度についても 定義されていない。症は先天性気管支動脈形成異常による原発性と 気管支拡張症や結核等の炎症性既存病変に起因する続発性に大別される。 ●気管支動脈蔓状血管腫の症状 邦では原発性の34 例に対し詳細な検討を行っており、 それによると主訴は喀血がほとんどを占め、18~80 歳と幅広い年齢層で 見られ出血部位としては右側が25 症例を占めていた。 ●気管支動脈

    気管支動脈蔓状血管腫 | 呼吸器内科医
  • 抗結核薬におけるDLSTは役に立たない? | 呼吸器内科医

    全国的にも薬剤アレルギーを疑った時に DLSTが検査される傾向にある。 個人的にはあまり有用とはおもっていない検査の1つである。 メソトレキセートに至っては、もはや出すべきではないとすら思っている。 過去記事: ・DLSTは薬剤アレルギーに有用なのか? 抗結核薬のDLSTについて、2008年に論文が出ているが 「DLSTは有用でない」という報告であったため めんどくさくて読んでいなかった。 最近INHの減感作ばっかりやっているので、せっかくなので読んでみた。 結核屋にとっては大事な論文であろう。 Drug Lymphocyte Stimulation Test in the Diagnosis of Adverse Reactions to Antituberculosis Drugs CHEST 2008; 134:1027-1032 背景: 結核は近年の治療向上により効果が高くなってい

    抗結核薬におけるDLSTは役に立たない? | 呼吸器内科医
  • エベロリムスによる肺炎 | 呼吸器内科医

    エベロリムスは、ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)と結合して 抗原により活性化されたT細胞の増殖を抑制し、免疫抑制剤として作用する。 腎細胞癌において使用されることもある。 Efficacy of everolimus in advanced renal cell carcinoma: a double-blind, randomised, placebo-controlled phase III trial. Lancet. 2008 Aug 9;372(9637):449-56. エベロリムスによる肺炎が意外に多いという報告が、AJRCCMから出た。 Noninfectious Pneumonitis after Everolimus Therapy for Advanced Renal Cell Carcinoma Am J Respir Crit Care Med Vol 18

    エベロリムスによる肺炎 | 呼吸器内科医
    youkiti
    youkiti 2010/08/05
    日本人だったら更に多くなるのかしらん
  • CRBSI予防における抗菌薬含有カテーテルロック療法のランダム化試験のシステマティックレビュー | 呼吸器内科医

    CRBSI予防における抗菌薬含有カテーテルロック療法のランダム化試験のシステマティックレビュー 2010年 07月 24日 Antibiotic-based catheter lock solutions for prevention of catheter-related bloodstream infection: a systematic review of randomised controlled trials Journal of Hospital Infection (2010) 75, 1–11 背景: このシステマティックレビューでは、抗菌薬含有ロック溶液のCRBSI(カテーテル関連 血流感染症)の予防効果を評価する。また副次的な目的として、CRBSI減少を 図るうえで最も有効な抗菌薬含有カテーテルロック溶液を明らかにすることである。 方法: 2009年4月までの間にMe

    CRBSI予防における抗菌薬含有カテーテルロック療法のランダム化試験のシステマティックレビュー | 呼吸器内科医
    youkiti
    youkiti 2010/07/24
    透析患者では、抗菌薬ロックのNNTは3
  • 血液培養各論 | 呼吸器内科医

    以前の記事の補追。 血液培養の意義・目的 ・菌血症の確定診断 ・感染症の重症度の指標 ・感染部位からの検体採取が困難な疾患において起因菌の検出に有効. (IE、化膿性骨髄炎など) ・原因不明の感染症における、病巣予測 血液培養採取の適応とタイミング ・菌血症を疑う症状がみられる(発熱・悪寒/戦慄・頻脈・頻呼吸など) ・原因不明の低体温や低血圧 ・突然変調を来した高齢者もしくは小児 ・免疫抑制患者での原因不明の呼吸不全・腎不全・肝障害 ・昏迷などの意識の変調(特に高齢者) ・説明のつかない白血球増多や減少、代謝性アシドーシス ・抗菌薬の変更時 治療開始後では菌の検出の可能性が相当に低くなるため、 抗菌薬投与中であれば、血中濃度が最も低いトラフ時に採取すべきと思われる。 また、IEの持続的菌血症の証明目的であれば、 24時間以内に間隔を空けて、最低3セット採取するのが望ましい。 ●血液培養採取

    血液培養各論 | 呼吸器内科医
  • 呼吸器内科医 : 2009H1N1アウトブレイク予防のためのオセルタミビル予防投与

    youkiti
    youkiti 2010/06/12
    予防内服は有効であった