京都・祇園祭の各山鉾町でつくる祇園祭山鉾連合会(吉田孝次郎理事長)と京都市は15日、東日本大震災被災地の仙台市で8月6~8日に行われる「仙台七夕まつり」に約40人の町衆を派遣し、長刀鉾の日和神楽(お囃子)と綾傘鉾の駒形提灯や傘を披露すると発表した。連合会として府外に出向くのは異例という。 祇園祭は、平安時代の貞観11(869)年に東北地方で起きた「貞観地震」などの悪疫を鎮めるために執り行われた「祇園御霊会」が起源とされることもあり、京都らしい方法で被災者を元気づけようと企画した。 日和神楽は、屋台を組んで「コンチキチン」で知られる笛、太鼓、鉦からなる祇園囃子を奏でながら練り歩く行事。長刀鉾は山鉾巡行の先頭を行くことで知られる。また祭りの感じを伝えるものとして、綾傘鉾の傘(高さ約3メートル、直径約2・8メートル)や駒形提灯を披露する。 吉田理事長は「『コンチキチン』は鎮魂の曲。喜んでもらえる