津波注意報発令後、高台に避難する家族連れ。震災の教訓を生かす住民がいる半面、自宅にとどまる人も多かった=12日午前5時ごろ、石巻市内 夜明けから間もない東日本大震災の被災地を不安と緊張が襲った。福島県沖を震源とする地震で津波が発生した12日早朝、沿岸部には避難勧告が発令された。岩手、宮城、福島3県で計2万6500人が対象となったものの、実際に逃げたのは自主避難を含めても858人にとどまった。 岩手県釜石市は沿岸部の5707世帯、1万1895人に避難勧告を出した。避難所10カ所のうち住民が身を寄せたのは5カ所で、人数は33人だった。 釜石小に避難したパート女性(63)は「揺れが小さく、避難するかどうか正直迷った」と話す。地元町内会役員の三上紘司さん(71)は「震災から3年4カ月となり、危機感が薄れるのが心配」と表情を曇らせた。 釜石市の赤崎剛危機管理監は「震災で地盤が沈下している上、湾
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