地震・噴火続発 列島は周期的な不安定期か 宮城、山形両県にまたがる蔵王山(蔵王連峰)など全国で火山活動が活発化する中、口永良部島・新岳(鹿児島県屋久島町)で爆発的噴火が発生した。日本列島に一体、何が起きているのか。専門家は「列島全体が周期的な不安定期に入りつつあるのでは」と推測する。一方で近年の火山に対する関心や情報量の増加に注目する見方もある。 「日本全体が地震や火山活動の活発な時期に入りつつあるのではないか。地殻の中で1000年単位の変動が起きている可能性がある」 東北大地震・噴火予知研究観測センターの山本希准教授(火山物理学)はこう推測し、2011年3月の東日本大震災が、列島の不安定期を再び引き起こす始まりになったとみる。 実際、過去には三陸地方に大津波を起こした貞観地震(869年)、富士山の貞観大噴火(864~866年)など約1000年前にも、地震や噴火が連続した時期があった