酒類のような味がするノンアルコール飲料2商品について、消費者庁は18日、特定保健用食品(トクホ)として許可すると発表した。審査過程で、内閣府の消費者委員会が未成年者の飲酒につながる懸念などから「認めることは適当ではない」と答申していたが、許可要件の安全性や効果には問題がないと判断した。ノンアルコール飲料のトクホ許可は初。 許可されたのは、サッポロビールの「サッポロプラス」と、花王の「ヘルシアモルトスタイル」。サッポロプラスは「食物繊維の働きにより、糖の吸収をおだやかにする」、ヘルシアモルトスタイルは「茶カテキンを豊富に含んでおり、脂肪を消費しやすくする」との表示が可能となる。食物繊維や茶カテキンを含むトクホは、これまでにも認められてきた。 消費者委の懸念を受け、「20歳以上対象という旨の表示をする」など、業界の自主ルールを守ることを許可の条件とした。違反があれば、許可の取り消しもあるという