非「希望」連携にも意欲 衆院選(10日公示、22日投開票)を「政権選択選挙」と位置付ける希望の党の登場で危機感を抱く共産、社民両党が、全国18選挙区で候補者の一本化を決定した。九州でも福岡や大分など4県の8選挙区で実現し、自民、希望の保守陣営に対抗する護憲勢力として存在感を示すのに躍起だ。 「希望の党は憲法改正を進める自民党の補完勢力。古いしがらみだけの政党だ」。衆院解散後、最初の週末となった9月30日、共産党の市田忠義副委員長は福岡市博多区のJR博多駅前に止めた街宣車に立ち、「アベ改憲阻止」などのボードを掲げた支持者らの前で、新党批判のボルテージを上げた。希望に合流した民進党に対しては「共闘の合意を一方的にほごにした」と非難し、共闘がつぶれたことへの危機感をにじませた。 街宣車には、福岡県内の共産党の立候補予定者10人中6人が並んだ。比例九州の前職、田村貴昭氏(56)は「民進党が改憲、右