事例で学ぶデザインパターン 第4回 Factory Method パターン ~オブジェクト生成の柔軟性を導入する~ (株)オージス総研 福田 直樹 今回は、生成に関するデザインパターンを取り上げます。 通常、何らかのオブジェクト利用する際には、コンストラクタを呼び出してオブジェクトを生成し、そのオブジェクトを利用します。しかし、その際には利用する側では利用したい具象クラスを指定する必要があり、クラス間の結合度が強くなってしまいます。それよりも柔軟性のある生成の仕組みを提供するFactory Methodパターンを取り上げます。 ※雑誌『Java WORLD』 2006 年 7 月号に掲載した記事のオリジナル原稿を Java WORLD 編集部の了解を得て掲載しています。 前回のおさらいと今回のお題 前回は、重複した実装を洗練、整理するデザインパターンとして Template Method