前後左右、斜め方向と自由自在に滑らかに動ける一人用の乗り物「Permoveh(パーモビー)」を、京都大の小森雅晴准教授が開発した。車いすに代わる移動手段として、5年以内の実用化を目指している。 パーモビーは、円周上に32個のローラーを取り付けた車輪を4本装着している。右前と左後ろの車輪だけにモーターが付き、車輪は前後方向、ローラーは横方向にだけ回転する構造だ。 前後に動く場合は車輪だけ、横へはローラーの回転で進む。最大の利点は、車輪とローラーの回転を組み合わせて生み出す、斜め方向のスムーズな走り。 例えば、運転者が斜め45度の方向に操縦かんを傾けると、接地面の摩擦で車体が45度方向に進むよう、コンピューターが車輪とローラーの回転数を調整する。 この動きの応用により、1点で車体を360度回転させることもできる。 重さが200キロ・グラムもあるのが難点。小森准教授は「共同開発に参加する企業を探