池内恵(いけうち さとし 東京大学准教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。
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この本ではrenditionという概念を、超法規的送致と訳しています。第2章の全体を見るとかなり細かく書いてあります。その上で、renditionnの内実は、尋問であったり、拷問を用いたり、そしてそのような非合法の尋問のために秘密裏に拘束者を移動させたりすることなので、それぞれについて論じるときはまた別の言葉も織り交ぜているのです。全体としては超法規的送致と訳しているので、この箇所でも超法規的送致と書いています。馴染みがない言葉でしょうが、rendition自体が馴染みがない概念なので仕方がないのです。これは変わった訳ではなく、一般的に超法規的送致と日本語では訳されます。 > 『イスラーム国の衝撃』を読まさせていただいています。 > > 第2版を読んでいるのですが、第4章93ページ後ろから2行目に「超法規的送致」という表現があるのですが、これは「超法規的措置」ではないでしょうか?こちらの間
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