明石家さんまやダウンタウンなど、数多の人気芸人を輩出し、日本のお笑い界に君臨する吉本興業。 その歴史が明治時代、一人の女性によって始められたことを皆さんご存知でしょうか? って、今更何言ってんだ、という話ですかね。 2017年10月に放送されたNHK朝ドラ『わろてんか』。 その主人公・藤岡てんは、吉本興業の創立者・吉本せいさんをモデルにしたドラマです。 劇中では快活で明るい女性像で描かれましたが、史実の彼女は「ええとこのお嬢さん」どころか、若い頃から苦労に苦労を重ね、数多の芸人を育ててきた強い女性でありました。 吉本せいさんとは一体どんな人物だったのか? その生涯を振り返ってみましょう。 12人きょうだいの三女として生まれ1889年(明治22念)、せいは兵庫県明石市の米穀商・林家の三女として誕生しました。 家はさほど裕福ではなく、また12人きょうだいであったため、楽な暮らしぶりとは言えませ