外国為替市場で円相場が対ドルで上昇基調を強めている。7月28日には一時1ドル=104円96銭と3月中旬以来の水準まで上昇した。ドル安基調が続く中で、市場参加者はドル売りと組み合わせる通貨をユーロなどから円にシフトし始めている。ドル売りには過熱感が出ているものの、一段の円の上昇を指摘する声が増えている。 ※米ドルの対円レート ■円に買いが波及 最近はドル売りの材料に事欠かない。米中対立の深刻化や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う米経済の先行き懸念がドル売りにつながっている。米連邦準備理事会(FRB)による緩和的な金融政策の影響で米国の実質金利が低下し、「基軸通貨としての米ドルの寿命に懸念が生じ始めた」(ゴールドマン・サックス)との見方さえ出て、市場参加者のドル離れに拍車をかけている。 欧州連合(EU)が新型コロナの復興基金創設で合意し、欧州各国が財政支出に前向きになったことをきっかけにユーロ
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