ブックマーク / mysound.jp (8)

  • 「まつりの作り方」盆踊りの故郷を彩る未来型夏祭り~藤沢宿 遊行の盆(神奈川県藤沢市)

    各地で行われている盆踊りのルーツのひとつに「踊り念仏」という仏教儀礼があります。これは念仏を唱えながら踊ることで無我の境地に到達できるというもので、平安時代中期に空也上人が始め、鎌倉時代の一遍上人が各地へと広めました。この踊り念仏が芸能娯楽化し、紆余曲折を経て現在の盆踊りの原型になったと言われています。 神奈川県の相模湾沿岸に広がるビーチエリア、湘南の玄関口でもある藤沢駅から徒歩15分の地で、この踊り念仏を盛り込んだ盆踊りが行われていることをご存知でしょうか? 極めて古風な踊り念仏が奉納されるだけでなく、西馬音内盆踊り・郡上踊り・阿波踊りという日三大盆踊りの団体が出演。さらには天井桟敷やアニメ「少女革命ウテナ」の音楽監督を務めたJ・A・シーザー作曲の創作盆踊り歌までもが踊られるという、盆踊りの過去と現在を繋ぎ合わせた類を見ない夏祭り――それが藤沢市の古刹、遊行寺および市内各地を舞台と

    「まつりの作り方」盆踊りの故郷を彩る未来型夏祭り~藤沢宿 遊行の盆(神奈川県藤沢市)
  • 「まつりの作り方」アップデートされる盆踊り~中洲ブロックパーティ(東京都中央区)

    2016年7月、東京都中央区日橋のあやめ公園でとある盆踊り大会が開催されました。それが「中洲ブロックパーティ」。クラフトワークの74年作「Autobahn」のオマージュでもある告知フライヤーにピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、「大江戸まつり盆踊り 中洲納涼会」の前日祭として開かれたこの中洲ブロックパーティ、通常の盆踊りとは一味も二味も違う極めてユニークなもの。そのため1回目にして大きな話題を集め、さまざまなメディアでも取り上げられることになりました。 今回は盆踊りの新たなスタイルを実現した中洲ブロックパーティの運営を手伝っている岸野雄一さんにインタビュー。中洲ブロックパーティ以降もさまざまな形で盆踊りの可能性を提示してきた彼に、地元で盆踊りを始めるうえでのノウハウを伺ってきました。 「盆踊りもアップデートされていいと思ったんです」 まず、岸野さんの経歴をご紹介しましょう。 80

    「まつりの作り方」アップデートされる盆踊り~中洲ブロックパーティ(東京都中央区)
  • Special Rec Report ~サックス・プレイヤー上野耕平 × J.S.バッハ~

    クラシック・サクソフォンの世界で今最も熱い注目を集めている日人若手演奏家といえば、やはり上野耕平だろう。特に、吹奏楽部出身の10~20代の若いリスナーたちの間では、ちょっとしたアイドル的存在にもなっている。が、もちろん実力は折り紙付きだ。 1992年に茨城県で生まれ、東京藝術大学で学んだ上野は、18才の時、第28回日管打楽器コンクール「サクソフォン部門」において史上最年少で優勝し、2014年には、第6回アドルフ・サックス国際コンクールでも第2位を受賞。それと前後してアルバム『アドルフに告ぐ』(日コロムビア)でレコード・デビューを果たし、2016年には2作目『<a href="/hires-album/118442/">Listen to…</a>』も発表した。また、2017年夏には、自身がソプラノ・サックスを担当するザ・レヴ・サクソフォン・カルテットのデビュー・アルバム『デビューコン

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  • 陽気じゃないけどアフリカ音楽 【知られざるワールドミュージックの世界】

    ライター/選曲家の栗斉による、知られざる世界の音楽を紹介する連載コラム。第3回目はアフリカの現代音楽がテーマ。「陽気で土着的」という一般的なアフリカ音楽のイメージを覆す、内省的でダークなサウンドをピックアップする。 多様な音楽性を内在したアフリカの注目ダーク・サウンド 母なる大地、アフリカ大陸。ここで生まれた音楽といえば、太陽の光が似合う太鼓のリズムと陽気な歌。それに合わせてみんな踊っている。一般的にはそんなイメージだろうか。アフリカ音楽自体、我が国ではあまり一般的ではないが、例えばCMでも使われたユッスー・ンドゥールによるビートルズのカバーとか、ポール・サイモンが南アフリカ共和国のミュージシャンたちと制作してグラミー賞を総なめにしたアルバム『グレイスランド』などは、日のリスナーにもよく知られている。 ただ、アフリカは広大な大地だし、そんな画一的なサウンドだけではないことは想像できるは

    陽気じゃないけどアフリカ音楽 【知られざるワールドミュージックの世界】
  • 寒い国から来たレゲエ 【知られざるワールドミュージックの世界】

    真夏を過ぎ暦の上では秋が到来しても、まだまだ残暑厳しい季節に聴きたい音楽といえば、やっぱりレゲエ! ズンッ、チャッ、ズンッ、チャッ、というあの独特の裏打ちリズムは、熱を持った潮風や、まぶしい日差し、そしてカリブの碧い海が似合う。ジャマイカ生まれの音楽だから当然だけど、汗をかいてビール飲みながら聴くのに最高の音楽ではないだろうか。 カナダ、アイスランド、スウェーデン……北国でも愛されるレゲエ! と思いきや、意外にもレゲエは北から南まで様々なエリアで発展し、人気のある音楽なのも事実だ。有名なところでは、UKレゲエなんていうのもジャンルとして確立されている。カリブ系移民の多い英国からは、マキシ・プリーストやUB40などのスターもたくさん輩出したし、ラヴァーズ・ロックなんていうメロウなサウンドも発明された。 英国以外にも、アフリカや南米にもレゲエ・アーティストはたくさんいるし、日でも“ジャパレゲ

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  • “闘うゴス”山岡重行(社会心理学者/AUTO-MOD)の人生と音楽 【Premium Playlist】

    80年代から革新的なパフォーマンスで注目を集め、日のロック史において極めてユニークで伝説的な存在として知られるAUTO-MOD。フロントマン・GENET(ジュネ)の弟であり、メンバーの一人でもある山岡重行氏は、ユニークネスを研究する社会心理学者だ。自身の文化体験からオタク腐女子といったマイノリティーの心理を明らかにする氏の生き様を、プレイリストとして紹介してもらった。 自分の価値は自分で決めれば良い。仕事音楽も、何だって好きなようにやれば良いのだよ! ─AUTO–MODでの活動、心理学者としてどんな分野を研究しているのかなど、山岡先生の簡単なプロフィールから伺えますか。 山岡:専任教員として、99年から聖徳大学に勤務しています。社会心理学からパーソナリティ心理学の領域を専門に研究していますが、臨床心理士の資格も持っています。昨年までは明治大学の情報コミュニケーション学部で、前期はヒー

    “闘うゴス”山岡重行(社会心理学者/AUTO-MOD)の人生と音楽 【Premium Playlist】
  • ビルボードライブ・坂本大のエンタメ愛 【Behind the scenes】

    東京と大阪で今年10周年を迎えたライブハウス・ビルボードライブを運営するのは、「Billboard」「阪神タイガース」など、阪神グループの抱えるさまざまなコンテンツ事業を手がける“ブランド&メディア創造カンパニー”阪神コンテンツリンクだ。平成元年に、阪神電鉄の子会社として設立され、現在はエンタテインメントとコミュニケ―ションの分野でコンテンツを集約し、発展させる役割を担っている。同社でアーティスト招致を担当するなど、ビルボード事業部の生え抜きとして活躍する坂大さんに話を伺った。 「音楽キャリアのスタートは、家族連れで賑わうプールのBGMで好きなロックやダブをかけていたこと」 株式会社阪神コンテンツリンク ビルボード事業部上席部長 坂大 ‘69年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、‘93年阪神電気鉄道入社。‘95年阪神エンタテインメントインタナショナルを経て、‘02年より阪神コンテンツリンク

    ビルボードライブ・坂本大のエンタメ愛 【Behind the scenes】
  • 曽我部恵一の現在地「自分と、レーベルと、子どもと、清志郎さんと」

    2000年の解散から2008年の再結成を経て、現在は格的に活動を再開しているサニーデイ・サービスのフロントマンとして、一人のシンガーソングライターとして、自身のレーベル・ROSE RECORDSの代表として、そして3人の子どもの父親として──。曽我部恵一は、そのアーティスト活動はもちろんだが、それ以外の時間も含め、当に多忙な日々を送っているように見える。しかし、取材場所の喫茶店に現れた彼の表情に疲労感などはなく、むしろ柔和な笑顔を浮かべながらベトナムコーヒーをオーダーしている。一人で何役も務める“カッコいい大人”曽我部恵一の、たった今の気持ちを聞いた。 先のことは考えずに続いてきたレーベルのこと まずは、2004年にスタートしたROSE RECORDSについて、あらためてその成り立ちと現状を聞いてみる。 「ソロになってから所属していたメジャーレーベルとの契約期間が終わって、次はどうしよ

    曽我部恵一の現在地「自分と、レーベルと、子どもと、清志郎さんと」
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