河野太郎防衛相による陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」配備計画の停止発表を受け、防衛省・自衛隊などからは15日、日本の弾道ミサイル防衛を懸念する声が上がった。 イージス・アショアは、海上自衛隊のイージス艦搭載の迎撃ミサイル(SM3)、航空自衛隊の地上配備型迎撃ミサイルパトリオット(PAC3)と並び、総合ミサイル防空構想の一角を占めている。 計画停止を受け、陸上自衛隊幹部は「弾道ミサイルから日本を守れるのか。イージス艦を常時、日本海の北と南に展開させ続けるのは難しい。艦を増やすしかない」と懸念を示す。防衛政策に精通する自民党議員も「日本を防衛するにはSM3搭載のイージス艦なら日本海に常時3隻、(日米で共同開発する改良型の)SM3ブロック2Aの搭載艦でも2隻必要だが、それは無理だ」と話し、河野氏の判断を疑問視した。 河野氏は、配備予定だったイージス・アショアのシステムはイージ