投稿日 2023-07-21 更新日 2023-07-25 Author 宮崎敬太 MUSIC 発見する 音楽家の250はなぜ韓国の大衆音楽・ポンチャックをテーマに選んだのか。映画『母なる証明』から〈MAD DECENT〉、YMOまでさまざまな話を交えながら250の創作源を探る。 250(イオゴン) 韓国の音楽プロデューサー。2011年からヒップホップのトラックメーカーを始める。2014年から〈BANA〉に所属し、自身の制作と並行してBOAやNCT、ITZY等K-POPの作曲も行う。2022年8月デビューしたNewJeansの楽曲プロデュースも手掛けている。韓国大衆音楽の根底に潜む「ポン(뽕)」を探究し続け、2022年3月にアルバム『Ppong』を〈BANA〉からリリースした。 NewJeansの「Attention」「Hype Boy」「Ditto」を手掛けた音楽プロデューサーの250(
投稿日 2023-05-31 更新日 2023-06-28 Author imdkm MUSIC 育てる ニュー・アルバム、『e o』をリリースしたceroの高城晶平と荒内佑にその制作の過程について話を聞いた。 ceroの荒内佑(左)と高城晶平(右) ceroの新しいフェーズを感じさせるニュー・アルバム、『e o』。リズムやグルーヴの世界を探求した『Obscure Ride』(2015年)や『POLY LIFE MULTI SOUL』(2018年。以下『PLMS』)から一転して、アンビエントやポスト・クラシカル的な響きを湛えた、静謐(せいひつ)でありながら緊張感に満ちたアルバムだ。 メンバー3人のソロ活動やシングルリリースもあったし、ライヴをコンスタントに行ってきたこともあって、5年のブランクがあっても決して停滞は感じさせなかった。しかし、『e o』に耳を傾けると、5年の間に、このバンドが
投稿日 2022-06-25 更新日 2022-06-30 Author 宮崎敬太 MUSIC 観察する あらゆる音楽がクロスオーヴァーする1980年代から現在に至るまで日本のクラブカルチャーを牽引し続ける髙木完による、当時のシーンを回想しながら語る。 藤原ヒロシとのユニット「タイニー・パンクス」や、日本初のクラブ・ミュージック・レーベル「MAJOR FORCE」の設立、ソロアーティストとしての活動等、1980年代から現在に至るまで日本のカルチャーを牽引し続ける髙木完。3月にリキッドルームで開催した還暦記念イベントも記憶に新しい。あらゆる音楽がクロスオーヴァーする東京ポップカルチャー黎明期の目撃者でもあり、いまだ現在進行形で進化を続ける高木完の貴重な証言を届ける。 Photography Kunihisa Kobayashi 「ニューヨークで観察したことを何食わぬ顔で東京に持ち帰るのは違わ
投稿日 2022-08-16 更新日 2022-08-25 Author 黒田隆憲 MUSIC 観察する セカンド・サマー・オブ・ラブ期のプライマル・スクリームのサウンドと変遷について、DJの瀧見憲司が語る。 もうすぐ開催される「SONICMANIA」「SUMMER SONIC」への出演および大阪・名古屋での単独公演が決定しているプライマル・スクリーム。今回のライヴで彼等は、1991年にリリースしたロック史上に残る名盤『Screamadelica』を全編演奏するという。ロックンロールとダンスミュージックを絶妙なバランスで融合させ、後のインディーロックに計り知れない影響を与えたプライマル・スクリーム。その後も作品を出すごとに進化を繰り返しながら、シーンの最前線を走り続ける彼等は一体どのような存在だったのか。当時、下北沢ZOO/SLITSで伝説のレギュラーイベント〈Love Parade〉をオ
投稿日 2022-02-22 Author つやちゃん MUSIC 観察する 宇多田ヒカルのアルバム『BADモード』について、文筆家・つやちゃんによるコラム。 宇多田ヒカルの8枚目のオリジナルアルバム『BADモード』が1月19日にデジタルで先行配信され、リリースされるやいなや、多くの称賛を集めた。そして2月23日にはCD版が発売される。デジタルリリースから約1ヵ月、改めてこの傑作について、気鋭の文筆家・つやちゃんにコラムを依頼した。 『BADモード』ジャケット 抑制された音数と音色の豊かさ ようやく、『BADモード』という作品に対し一歩引いて受け止められるようになってきました。 思えば、純粋な新曲は3曲だけだからということで私たちは高を括っていたのかもしれません。けれども――たとえば、「誰にも言わない」は「気分じゃないの(Not In The Mood)」のエンディングから連なることで全く
投稿日 2022-02-10 Author 山﨑 まどか MOVIE 観察する コラムニスト 山崎まどかがレコメンドする、観る前に知っておきたい『フレンチ・ディスパッチ』のエッセンス。 ウェス・アンダーソン監督の記念すべき10作目にあたる最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』が公開した。本作をより深く楽しむため、映画パンフレットに多数寄稿し、昨年にはサリー・ルーニーのデビュー作『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』の翻訳も手掛けたコラムニスト山崎まどかがチェックすべき5つのポイントを教える。 (From L-R): Elisabeth Moss, Owen Wilson, Tilda Swinton, Fisher Stevens and Griffin Dunne in the film THE FRENCH DISPATCH. Photo Co
投稿日 2021-05-27 Author 宮崎敬太 MUSIC 冒険する トラックメイクやMVも自ら手掛けながら、独自の音世界を紡ぐアーティスト・田島ハルコ。変遷し続けるそのクリエイションの源泉にあるものや、創作哲学に迫る。 valknee、なみちえ、ASOBOiSM、Marukido、あっこゴリラらとのギャル・サークル=Zoomgalsの一員としても活動し、トラックメイクやMVも自ら手掛けるなど多才ぶりを見せるアーティスト・田島ハルコ。自らを「ニューウェーブ・ギャル」と称し『聖聖聖聖』(2018年)や『kawaiiresist』(2019年)などのアルバムを発表してきた田島ハルコは、この3月にリリースした楽曲「ECCENTRIC青年BOY」において「自らの内にある男性性」を解放し、新たな表現領域の扉を開くこととなった。ジャンルの重力やカテゴライズの力学に抗い、変遷し続ける田島ハルコに、
投稿日 2021-02-08 更新日 2021-02-10 Author トビー レノルズ MUSIC 育てる 2002年にシアトルで設立されたLight In The Attic。DJでプロデューサーのマーク・フロスティ・マクニールが、欧米でも人気を誇るシティ・ポップを紐解く。 英語圏に住む若者達の間でシティ・ポップを聴く人が増えている。その広がりはYouTube、Reddit、Tumblr、Instagramなどのサイトを見るとよくわかる。TikTokでは昨年12月から松原みきがトレンド入りし続けている。そこで興味深いのは、海外の若いシティポップファン達のその純粋な情熱に反して、彼らとその他の日本の1980年代音楽に関する文脈的繋がりが欠如していることだ。 その文脈的欠如の中でも、雄弁さには幅がある。1980年代風のファンアートを投稿しているのは最近シティ・ポップのコミュニティに入って
若きアクティビスト 投稿日 2021-02-05 更新日 2021-02-07 Author 臼井杏奈 LIFESTYLE 育てる 元アイドルグループ「アンジュルム」のリーダーの和田彩花。ハロー!プロジェクトを卒業後も、アイドルという肩書きを名乗り続けながら、さまざまな分野で活動を続ける彼女の思いに迫る。 「私が女であろうが、なかろうが、私がアイドルであろうが、なかろうが、私の未来は私が決める。こんなことを口にせずとも叶えたいものだが、口にしなければ未来を自分でつかむことは難しそうだ」。 この言葉はアイドル、和田彩花のサイトに掲載された一文だ。和田は2019年6月にハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)のアイドルグループ「アンジュルム」を卒業。ライブや執筆などの活動を続ける今も、肩書きはアイドルのままだ。一方、アイドルにとって不文律のタブーとされるフェミニズムやジェンダーについて積極的に発
Z世代的価値観 投稿日 2020-11-13 Author 竹田ダニエル LIFESTYLE 育てる Z世代を代表する新鋭のライターとして注目を集める竹田ダニエルによる連載。1回目は、「多様性とアイデンティティ」「アクティビズム」「反資本主義的な政治観」「ジェンダー・セクシャリティ」の4つのトピックスから「Z世代的価値観」を探っていく。 現在の米国では、Z世代が人口の約4分の1を占めている。そして生まれた時からデジタルの世界がリアルの世界と同じくらい当たり前のように存在していた彼らにとって、インターネット上で声を上げることはごく自然なことである。そのため、社会的に、そして経済的にも非常に大きな影響力を持つ新たな世代として、近年頻繁にメディアに取り上げられている。 「Z世代」とは、一般的には1990年代後半から2000年代にかけて生まれた世代のことを指す。日本でのZ世代の報じられ方としては、
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