ブックマーク / websekai.iwanami.co.jp (4)

  • 特別公開 表象はなぜフェミニズムの問題になるのか 小宮友根

    ツイッターでフェミニズム関連の議論を眺めることを習慣にしていると、次々に女性表象をめぐる「炎上事件が目に飛び込んでくる。二〇一九年は新年早々、パイを投げつけられた女性の写真に「女の時代、なんていらない?」というコピーをつけた西武・そごうの広告に批判が集まったかと思えば、一月末には「一見仲が良さそうだけれど裏では足を引っ張りあっている女の子たち」を描いたロフトのバレンタイン広告が批判によって取り下げられることになった。昨年はNHKのノーベル賞解説サイトにおけるキズナアイ起用の仕方、一昨年は母親のワンオペ育児を描いたムーニーのCMなどに批判が集まった。自治体のPRや企業広告における、いわゆる「萌え絵」起用も定期的に問題になる。 もちろん表象を作成する側も、望んで「炎上」しているわけではないだろう。にもかかわらず、似たようなことが何度も繰り返されているということは、特定の女性表象を「悪い」と感

    特別公開 表象はなぜフェミニズムの問題になるのか 小宮友根
    yoyoprofane
    yoyoprofane 2019/11/22
    表象の問題は累積的な議論だとしながら、表象に社会の不均衡の全責任を負わせるような個別撃破(批評=分析ではなく内心への断罪)ばかりしていたら、そりゃ反作用として恨まれて当然だと思うのだけど…
  • 「慰安婦」像をめぐる歴史戦——ブルックヘイヴンの少女像

    だが、4月にはフィリピンのマニラで「慰安婦」の像が突然撤去されるという事態も起き、8月にはドイツ・ボンの博物館に、欧州で2つ目となる「慰安婦」少女像が設置される予定となっているが、これらいずれの場合も、日政府による設置計画への抗議や撤去要求があったと報道されている。

    「慰安婦」像をめぐる歴史戦——ブルックヘイヴンの少女像
  • 「慰安婦」像をめぐる歴史戦(前篇)——主戦場・アメリカ

    公有地での「慰安婦」像設置に抗議して、大阪市長がサンフランシスコ市との姉妹都市解消を宣言した。自国の戦争犯罪を反省せず女性の人権を顧みない日のイメージが、海外でますます強まっている。 ■反発で強化される「反省しない国・日」のイメージ 2017年9月22日、よく晴れたサンフランシスコ市で、中華街のセントメアリー公園に新たに設置された「慰安婦」像の除幕式が行なわれた。 朝鮮半島、中国、フィリピン出身の「慰安婦」少女三人が手をつなぐ様子を、最初に元「慰安婦」として名乗り出た金学順(キムハクスン)氏が見守るという作品。計画当初はデザインが未定で、「碑」や「メモリアル」と呼ばれてきたが、デザイン公募の結果、地元彫刻家スティーヴン・ホワイト氏による像に決まった(稿では「像」と表記する)。 除幕式の段階では地元の市民団体「『慰安婦』正義連盟(CWJC)」所有の像と碑文を私有地に設置するという形だっ

    「慰安婦」像をめぐる歴史戦(前篇)——主戦場・アメリカ
  • 「慰安婦」像をめぐる歴史戦(後篇)——国際社会の連帯

    ■市議会での攻防 サンフランシスコ市の「慰安婦」像に関する審議が同市議会で始まったのは2015年7月だった。この運動に最初から関わる「『慰安婦』正義連盟(CWJC)」共同代表のジュリー・タン氏によれば、当初は決議案が楽に通るものだと思っていたという。 だが、サンフランシスコでの日総領事館や大阪市の活動は、他都市での日政府の活動に比べても巧みで狡猾だった。 共著『海を渡る「慰安婦」問題』(岩波書店)の中で小山エミ氏が報告したように、在サンフランシスコ日総領事館が「慰安婦」問題に関して日の右派が主張するデマを日系アメリカ人に流し、日系人団体への日系企業からの援助引きあげを匂わせるなど暗躍していた。 さらに、大阪市も日系人を中心とした姉妹都市関係者に強力な働きかけを行なった。 また、なでしこアクションなどの右派団体は現地の在米日人に抗議するよう働きかけ、「歴史の真実を求める世界連合会(

    「慰安婦」像をめぐる歴史戦(後篇)——国際社会の連帯
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