ブックマーク / www.kogei-seika.jp (2)

  • 43 ウポポイ | 工芸入門 高木崇雄 | ブログ | 工芸青花 kogei-seika

    この7月12日、北海道白老町・ポロト湖畔にウポポイ(おおぜいで歌うこと、を意味するアイヌ語を冠した、国立アイヌ民族博物館・国立民族共生公園・慰霊施設からなる、アイヌ文化の復興・発展のための「民族共生象徴空間」)が開園しました。また、この動きにあわせるように、昨年から今年にかけては「アイヌの美しき手仕事」展が北海道・宮城・東京を巡回しています。 このところ、東京での展開催のために発行する冊子の編集作業に携わっていたのですが、校正作業のさなかに、原稿を頼んでいたアイヌ民族文化財団の方から要望を受けました。「アイヌ」という言葉を文章に用いる際、行をまたいで「アイヌ」の言葉があるならば、「アイ/ヌ」であれば問題はないが、「ア/イヌ」との表記にならないようにしてもらえないだろうか、と。曰く、アイヌの人々がこれまで受けてきた差別の歴史において、「アイヌ」を「あ、犬」と侮蔑的に用いた事例があり、今なお

  • 8 なやむ 降誕2 | キリスト教美術をたのしむ 金沢百枝 | ブログ | 工芸青花 kogei-seika

    イエスの誕生について、『新約聖書』は多くを語りません。四福音書のうち言及があるのは「ルカによる福音書」と「マタイによる福音書」。どちらの記述もシンプルです。ルカは七つの節で──①ローマ皇帝が命じた人口調査のため、ひとびとは出身地に戻って登録をしなければならなかったこと ②ダビデ王の家系につらなる(とされる)マリアの夫ヨセフも、ガリラヤ地方ナザレからダビデの町ベツレヘムへ、身重のマリアを連れて赴いたこと ③旅先で月満ちて子が生まれたこと ④出産の場所がなく、赤子は飼い葉桶に寝かせられたこと──を伝えています。 歴史的にみると、この記述には矛盾があるようです。シリア州総督クィリニウスがユダヤで戸口調査を行ったのは、ユダヤがローマの属州となった紀元後6年のこと。ルカは降誕前後の事件をヘロデ大王の治世と記していますが、大王は紀元前4年に没しています。こうしたルカの「編集」は、生まれた子がダビデの家

  • 1