まさに「待望」の新曲「Set you Free」。ある種の企画盤的な部分も多かった『30』をはさんで純然な新曲のシングルとしては、2018年の『MAN HUMAN』から2年半。2年半という年月、実は『J-POP』での復活以降、その緩急ある活動を考えると決して長いわけではないが、ここまでの状況を考えるとやはり「待望」と言わざるを得ないことは明白だ。一連の騒動、さらには華々しい復活劇が予定されていたフジロックのコロナ禍での延期と、実はある意味で彼らの音楽とは関係ないところで起きたさまざまな状況に対して、当たり前のように彼らはその音楽でケリをつけてくれたとも言えるだろう。 これまでほとんどタイトルや歌詞に、そうした自身たちの状況を当てはめてこなかった彼らだが、今回は珍しく、楽曲の後半でリフレインする「ラプソティー(狂想曲)」という言葉やそのタイトルが象徴的だが、そこになにかしらの意味合いを感じて
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