ドイツ北部のジルト島で昨年5月、日本人料理人の野沢幹さん(当時57)が地元の男2人に殴られて死亡した事件で、地元のフレンスブルク地検は10日、男2人を傷害致死と強要未遂罪で起訴した。独紙ハンブルガー・アーベントブラット(電子版)が伝えた。 野沢さんはジルト島でアジア食レストラン「野沢」を経営していた。昨年5月12日未明、島内で37歳と50歳の男と口論になって殴られ、脳出血のため翌日に病院で死亡した。 同紙によると、男2人は野沢さんのレストランで食べた焼きそばの味に不満で、食事代を払わなかった。その後、島内のバーで2人に出会った野沢さんは料金計20ユーロ(約2800円)の支払いを請求。2人は店外の路上で野沢さんを殴り、意識を失って倒れた野沢さんを放置したという。(ベルリン=松井健)