囲碁の羽根直樹碁聖(44)に一力遼八段(23)=仙台市出身=が挑戦していた第45期碁聖戦5番勝負の第3局は14日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、160手で一力八段が白番中押し勝ちし、3連勝で初の碁聖を奪取した。一力新碁聖の七大タイトル獲得は初めて。 宮城県出身者が七大タイトルを獲得するのは初めて。東北では第23期天元(1997年)の工藤紀夫九段(弘前市出身)以来、23年ぶりで、第10期王座(62年)の故宮下秀洋九段(福島県出身)を含め3人目。 一力新碁聖は5歳の頃に囲碁を始め、2010年、13歳でプロ入りした。14年に若手の国際棋戦、第1回グロービス杯世界囲碁U-20で優勝。七大タイトルの棋聖、王座、天元への挑戦実績があり、NHK杯などで優勝している。正確な読みを武器に戦いで強さを発揮する。 最終局となった第3局は一力新碁聖が手厚く打ち回し、押し切った。 持ち時間各4時間のうち、残りは