登山の経済学 百名山ハンターから山ガールまで、広く国民のレジャーとして広がった登山。ところが、この登山を支える環境が危機的な状況にある。背景には、日本の主要山岳が属する国立公園の管理制度という構造問題が横たわる。登山関連市場はプレイヤーの新旧交代が相次ぎ百花繚乱。秋山シーズンの最中、知られざる「登山の経済学」を紐解いてみよう。 バックナンバー一覧 日本の一級山岳の多くが国立公園に指定されている。だが、登山道や山の環境を保護するための体制にはさまざまな問題がある。「日本の山が危ない 登山の経済学」特集(全6回)の第3回では、北アルプスの秘境で人気の山小屋「雲ノ平山荘」を経営する伊藤二朗さんにその問題点を聞いた。(ダイヤモンド編集部 鈴木洋子) 民営国立公園はもう限界 登山者、行政、企業を巻き込み議論を