お菓子の包装フィルムをなめるシカ。誤ってのみ込むこともあるという=広島県廿日市市宮島町、青山芳久撮影観光客が持っていた宮島の観光パンフレットを食べるシカ=広島県廿日市市宮島町、青山芳久撮影しつこく食べ物をねだるシカから逃げる観光客=広島県廿日市市宮島町、江戸川写す 世界遺産・厳島神社がある宮島(広島県廿日市市)で、「神の使い」と大切にされてきたシカが増えすぎ、餌不足からやせ細っている。しかも、子どもがかまれるなどトラブルが多発したため地元は餌付けを禁止し、観光客向けのシカせんべい販売も中止。09年度から5年間で市街地の頭数を半分に減らす対策を打ち出した。専門家からは「このままでは絶滅しかねない」と危ぶむ声も出始めた。 宮島のシカは、戦後間もなくは数十頭から100頭ほどだったが、観光資源として奈良から連れてくるなどして増え、今では島全体に450〜500頭いる。約180頭が集中する市街地で