平城遷都1300年を記念して東アジアの未来についての提言をまとめた「平城京レポート」(A4判、約300ページ)で、間違いや誤植などが少なくとも84カ所見つかったと、県が31日発表した。担当課は「細部まで確認する時間が足りなかった」とし、発行済みの800部は編集した業者に回収させるという。 有識者らでつくる「日本と東アジアの未来を考える委員会」が2008年度から検討を重ね、昨年12月の「平城遷都1300年記念グランドフォーラム」で発表された。鳩山由紀夫前首相ら関係者に200部が配布された。 1300年記念事業推進局によると、法相宗(ほっそうしゅう)の大本山は興福寺と薬師寺であるにもかかわらず、「興福寺が伝える法相宗は……」との記述があることが同月、判明。県が確認したところ、「法華寺」を「法華時」とするなど固有名詞の誤記載や助詞の欠落などが37カ所、江戸時代に再建された東大寺大仏殿を「千年以上