江戸期の風情を残す広島県福山市の「鞆(とも)の浦」で県と市が進める埋め立て・架橋計画について、藤田雄山知事から海面の埋め立て許可申請を受けている金子国土交通相は30日午前の閣議後会見で、計画見直しの必要性に言及した。 金子氏は、28日に福山市の羽田皓(あきら)市長の訪問を受け、地元の状況を説明されたことを明らかにし、「反対意見の人たちとは会うつもりはないと言っているようではだめだ、突破口をつくってくれ、と市長には話した」と述べた。 記者団から、計画の見直しを求めたということかと問われると「国民の同意を取り付けてくれ、ということ。その過程で当然、見直しもあるんだろうと。(面会の場では)そこまで口にはしなかったが」と話した。