7月22日にあった日食で太陽を直接見たり、カメラを長時間のぞき込んだりしたため、目の奥に痛みや熱さを感じたり、違和感を覚えたりしたケースが国内で少なくとも9例あることが、研究者や学校の指導者らによる初の調査でわかった。現在も症状が続いている例もあり、専門家らは眼科を受診するよう呼びかけている。 調査は、約600人の研究者らでつくる天文教育普及研究会と、世界天文年日本委員会が今月4日から、同研究会のホームページ(http://www.tenkyo.net/)などで始めた。日食時の太陽光による目の異常を調査した例は世界的にもほとんどないという。 これまでに寄せられた報告によると、目の異常を訴えた人はいずれも、裸眼で太陽を数十秒間見たり、光を弱くするフィルターを付けたカメラを数分〜10分以上のぞき込んだりしていた。フィルターが目に悪影響を及ぼす赤外線などを遮るタイプでなかったり、レンズの集光