連載をしばらくお休みにしてしまい まことに申し訳ありませんでした。 今週から後半戦の開始です。 引き続きのご愛読をお願い申し上げます。 さて今回は、 文庫を読むのには欠かせない 「文字」のお話です。 新潮文庫をご愛読の方ならば、 「最近の文庫は、 文字が大きくなって、 とても読みやすいなあ」 とのご感想をお持ちでしょう。 新潮文庫で現在、 標準的に使用している文字は、 9.25ポイント という大きさです。 (「標準的に」とおことわりするのは、 文庫の内容などにあわせて、 9.25ポイントより さらに大きい文字も逆に小さい文字も 使用しているからです) 「小さい文字が詰まっている」 という印象のある文庫本ですが、 それはいまや誤解です。 通常の単行本でも、 9.25ポイントに前後する 9ポイントや9.5ポイントの文字が ごく普通に使われているので 単行本と文庫本の間には、 実際のところ 文字
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