「任侠」というのは、昔ユーミンがアルバムコンセプトでも使っていたような気がするが、この本も、その両者の共通性を枕に始まる。共に「不可能な試み(それゆえ人を魅了する)」ということだ。 モテと純愛は両立するか? 作者: 大野左紀子出版社/メーカー: 夏目書房発売日: 2006/05/01メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 307回この商品を含むブログ (21件) を見るこの本のタイトルは、編集者が付けたのだろうが、ちょっと誤解を招くかも。だって、純愛はたくさん語られているが、実は作者の大野さんに「モテ」に対する興味はそれほど感じられないから。作家の渡辺淳一氏を「モテの代表」として攻撃している、という読み方もできようが、どちらかというと、彼のセックス観、特に隠しもしない男根中心主義を攻撃していて、いわゆる「モテ」「非モテ」論争とはちょっと位相がずれているような気がする。 しかし、本文は
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