代表作『笑う大天使』の映画化が話題の川原泉さん。作品は主に高校生を主人公にした少女漫画だが、男性ファンも多く、著書はすべてロングセラー。作中にちりばめられた楽しいうんちく、脱力系の笑いをかもしだす言語センス、叙情的な物語、ユニークだけど品の良いキャラクターなど、独特の魅力で読者の心をつかんでいる。その川原さんの待望の新刊『レナード現象には理由がある』が発売になった。全国でも有数の超進学校・彰英高校を舞台に繰り広げられる、寓話的なラブストーリーだ。 鹿児島県生まれ。漫画家。1983年、「花とゆめ 9月大増刊号」掲載の「たじろぎの因数分解」でデビュー。卓抜な発想と意表をつく設定、そしてつねに読者の死角へと向かうストーリー展開で、カリスマ的人気を博す。『空の食欲魔人』『甲子園の空に笑え!』『美貌の果実』『笑う大天使』『メイプル戦記』など著書多数。2005年、『ブレーメンII』が星雲賞を受賞。読