偉大な父と凡庸な倅という典型的な構造の向こう側に垣間見える、己が偉大であるがゆえに人の気持ちの分からない困った人ぶりと、偉大な父の威光で少しでも周囲の人々に認めてもらおうという困った人ぶりの交錯、さらにイメージビジュアルが「原点に戻ってアニメ本来の楽しさを追求したい」と言いつつ、登場人物モデルを倅と名指しした上でマスコミの目の前で「二度と吾朗みたいな子をつくらないために」と語って晒し者にするその強さがまぶしいのであります。原点に戻ったように見えないし、楽しそうな動機とは思えないあたりが、共産党主義者っぽい宮崎駿さんの鬱積した青臭さや、こうじゃないと宮崎駿さんじゃねーよってことなのかなと思えてなりません。 ジブリと言えば、氏家さんがジブリの株式を額面で買ってひっそり保有しているという噂は本当なのでしょうか。汐留って都会のはずなのにあの一角だけ獣道が通っているみたいで、正直怖いです。日テレが