「保育園の定員に空きがあるのに子どもを受け入れられない…」 今、全国の保育園で、こうした「異常事態」が起きています。 待機児童の解消を目指し対策が進む中、保育の現場でいったい何が起きているのか。 福岡放送局の小林さやか記者とおはよう日本部の一柳和人記者、木村桜子ディレクターが解説します。 保育士の採用が終盤を迎えた今月。 千葉市で開かれた就職説明会には、およそ30の保育園がブースを構えました。しかし、会場を訪れたのはたったの10人程度。参加した保育園の担当者は「面接すらできないとは…」と落胆した様子でした。 一方、同じ時期に千葉市からほど近い千葉県船橋市で開かれた説明会には、就職を希望する学生などが市外からも大勢詰めかけました。 なぜ、千葉市と船橋市で明暗が分かれたのか? 背景には、船橋市が保育士に対して出している手厚い手当がありました。 昨年度、待機児童の数が全国ワースト2位だった