「仕方がないよ」という言葉は、本心からではなく、そう言っていないと、本当に、心が死んでいってしまうからでした。大きすぎる問題に立ち向かうには、当時の自分はあまりに幼く、力も、知識もなかった。ただ「受け容れる」、そうするしか、方法がなかったからです。 生き延びた人たちが身に付けた対処法は、あくまで死なないための技術であり、能動的に欲しがって得たものではありません。それなのに、その技術を頼りにし、よくない言い方をすれば、利用して、自分を救ってもらおうとする人が、残念ながら存在します。 はせ おやさいさんと同じ環境に育っても、脳のハードウェア的なスペックがイマイチでIQやEQが低い場合、 どんなに心が死にそうでも「死なないための技術」を身につけられなくて、潰れる/詰む/死ぬ、という状況に陥っているし、 そういう人は魅力的な文章を紡げないので、知られる機会が無く、無かったもののように葬り去られます