私はちょっとした持病を患ってる。死ぬわけでも歩けなくなるわけでも激しい痛みが伴うわけでもないちょっとした持病。 16歳のある日、私はネットでこの病気を患った人間の末路、もとい人生のネタバレを見てしまった。 どうやらこの病気は福祉の網に引っかからない割に社会生活に支障でまくりということで 自分の未来にはハンデを抱えながら生き地獄みたいな人生を送るか生き地獄を味わう前に逃げて首を括るか、 の二択しかないという残酷な事実を知ってしまった。 流石に16歳のガキンチョが「お前はこの先何をどう努力しようと台無しな人生しか待ち受けていない」と宣告をされたのは相当堪えた。 その日からどんなに嬉しいことがあっても楽しいことがあっても「どうせ数年後には生き地獄しか待ち受けていないし長くは生きられない」というのがついて回ってきて、 すべての感情が何か嘘っぱちみたいに感じて、最終的には「死ねば全部解決するのだから