昨日、数年ぶりに大学時代の友人に会った。級友といっても私の方が何歳も年上だ。高校卒業後、数年間働いたあとで大学に入学したのだ。その級友とは連絡をとったのも数年ぶりで、向こうから連絡をしてきた。そのときはちょうど私の誕生日で、数年ぶりの連絡にも関わらず、彼は突然Facebookで「誕生日おめでとう。感謝がどうたら」とか訳のわからないことを言ってきた。私がやんわりと「大丈夫か?宗教/自己啓発/マルチにでもハマったか?」と返したところ、彼は「好きな居酒屋のフレーズだ」と言う。あぁ、貧困か、いずれにせよ、貧困だ、と私は小さく呟いた。私の心配をよそに彼は続けて「今度会えないか」と誘ってきた。 駅前のカフェで彼を待った。ときおり道行く人を眺めつつ勉強していると、ふいに見知った影が目の前に現れた。大学を卒業してから数年経ったが、彼はそのときとあまり変わりなかった。私もそれほど変わりはないだろう。席に着い
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