“好きなものを諦められない、すべての人へ”――講談社の週刊漫画誌「モーニング」で5月に連載が始まった「コンプレックス・エイジ」は、26歳のコスプレイヤーが趣味を貫くことと現実の葛藤に悩む物語だ。コスプレへのこだわり、他者への嫉妬、年齢との向き合い方など、リアルなエピソードや心情描写が話題を呼んでいる。 連載に至ったきっかけの1つが、「ちばてつや賞」に入選した同タイトルの読み切り版「コンプレックス・エイジ」がネットで大きな話題を集めたこと。「加齢に直面する34歳ゴスロリ女性」を主人公とした短編は「分かるけど辛い」「自分も引き際に悩んでいる」「こんなにあっさり捨てられる?」など男女問わず大きな反響を呼び、5月までに125万PVを集めた。 「『今は楽しいけどこのまま続けていいのかな』とふと思うこと、趣味に打ち込む人なら男女も年齢も無関係にあると思うんです」――担当編集の寺山晃司さんはそう話す。「