日本の労働環境の酷さは、これまで当ブログで幾度と取り上げてきた。しかし、酷いのは労働環境だけでなく、労働者の待遇にも当てはまる。海外では当たり前だが、日本では未だに実現していない同一労働同一賃金について取り上げる。 同一労働同一賃金とは? 同一労働同一賃金とは、読んで字のごとく、同じ仕事をしていれば、年齢・性別・人種・雇用形態に関係なく、同じ賃金がもらえるという理念である。しかし、日本では、雇用形態が正規雇用(正社員)と非正規雇用(契約社員・派遣・パート・アルバイトなどの非正社員)の2つに分けられ、仕事内容がまったく同じであっても、両者の待遇の差は極めて大きくなっている。 例えば、週40時間のフルタイムで働いている正社員が、仕事内容はそのままで、週20時間働くパートタイマーになったとしよう。この場合、労働時間は半分になったが、1ヵ月の給料は半分ではなく、4分の1になる。これは、正社員の賃金