秋葉原のライブ&バー「ディアステージ」などを成功させ、注目を集める“もふくちゃん”こと福嶋麻衣子氏と、人気ブロガー・いしたにまさき氏が『日本の若者は不幸じゃない』(ソフトバンク新書)という書籍を上梓した。秋葉原などを中心に全国各地で勃興している新しいビジネスやコミュニティのかたちを通して、日本の若者の現在を考えた一冊である。本書の狙いなどについてお二人に詳しくお話をうかがった。 コミュニティとクラスター ――まずは出版の経緯について教えて下さい。 いしたに氏■僕はもともと秋葉原ウォッチャーで、ここ数年の急激な変遷をいつか読み解かなきゃいけないと思っていたんです。そこで思いついたのが、もふくちゃんの活動を通して考えるという構成でした。秋葉原が大きく変わり始めたのは彼女が「ディアステージ」(福嶋氏が代表取締役を務めるモエ・ジャパン運営運営のライブ&バー。メジャーデビューした所属アイドルも多い。