2万人が登録するクリエーターネットワークをベースに、様々なデザインや事業提案を手がける企画制作会社「ロフトワーク」代表取締役の林千晶さん。自社内にオープンな学びの場を設け、3Dプリンターを体験できる「ものづくりカフェ」も開いている。誰もが簡単に情報発信できる時代に、コンテンツの作り手は質をどう担保するのか、メディアに求められることは何か--。化粧品会社のマーケティング担当から通信社の記者を経て、今、ネットを使って活躍する林さんが見つめる「メディアの未来」は......。 林さんは大学卒業後に花王に就職し、希望通りマーケティング部の配属になった。マーケティングに興味を持ったのは、それが「生活者のニーズと企業の提供できることをつなぐ仕事」だと感じたからだ。きっかけは、大学時代に次々と発売された「午後の紅茶」や「お~いお茶」などのお茶飲料。それまで、お茶は家で飲むものでお金を出して買うものではな