2016 - 03 - 08 孤立無援の戦い ※本文とは一切関係ない。単に共通項が「孤立無援」というだけ(笑) 前回の続きを書く。 模擬試験の結果が郵送された翌日、ワタリくんに訊いた。 「模擬試験、どうだった?」 彼は「ダメです」と投げ捨てるように言い、付け加えるかのように、 「ゆうさんはどうだったんですか?」 と訊いてきた。 俺は「俺の結果はこれだよ」と旺文社作成の判定用紙を渡したところ、彼の顔色が変わった。 「スゴイですね…僕はみんな5%でしたよ。あっ、帝京だけは15%位あったかな」 彼は力なくそう答え、用紙を俺に返した。 なるほど…どんなにできなかったとしても、模擬試験なのでさすがに「0%」という表記はないんだろうな… 「所詮は暗記試験だもの。いくら良い点数をとったとしても、本人の実力は上がらないものなんだな…。これ以上ワタリくんに試験結果を訊くのは止めよう。武士の情けだ」 そう心の