不動産・マンションはどこまで下がる?――自壊する危機の構図《不動産危機》(1) - 09/04/20 | 19:00 昨年から本格化した不動産不況はクライマックスの局面に近づいたようだ。そう思わせる現象が相次いでいる。 まず、地価下落の加速だ。3月下旬に発表された2009年1月1日現在の公示地価では、全国平均の地価は3年ぶりに下落に転じた。大都市圏では地価上昇地点は皆無で、名古屋や東京都心部を中心に前年比2割以上の下落率を記録する地点が多発した。しかも、この公示地価は実態より甘い評価というのが一般的な受け止め方。「たとえば東京圏の商業地が平均で6・1%下落したというが、現場取引の実感では、この数倍の下落率があったと見ていい」(業界関係者)。景気の急激な後退に伴い、足元では一段と地価下落に拍車がかかっている可能性が高い。 地価先安感が強まる中、不動産取引はパタリと止まった。都市未来総合