図は一橋大学教授の青島・加藤氏が作成されたものです。「利益の源泉」と「注目する点」から戦略論のアプローチを4つに分類しました。 「外」の「要因」に着目する「ポジショニング・アプローチ」 「内」の「要因」に着目する「資源・アプローチ」 「外」の「過程(プロセス)」に着目する「ゲーム・アプローチ」 「内」の「過程(プロセス)」に着目する「学習・アプローチ」 ここで、簡単に各アプローチを説明します。 ・ポジショニング・アプローチ 権威の不在が戦略論の混乱に油を注いでいるようです。少し前までは戦略論の権威がいて、その権威には少なくとも公然とは逆らえないという空気がありました。その権威とは、「競争戦略(Competitive Strategy)」という言葉の生みの親、ハーバード大学大学院教授のマイケル・E・ポーターです。 競争戦略という言葉は、戦略論では一般的に使われており、現在では企業戦略の代名詞