「サンフランシスコ講和条約において東京裁判の結果を日本は受け入れている」という話をかなり以前から聞いていたのだけど、一体どこにその記述があるのかと思って調べてみた。 一見すると、第19条d項「日本国は、占領期間中に占領当局の指令に基いて若しくはその結果として行われ、又は当時の日本国の法律によつて許可されたすべての作為又は不作為の効力を承認し、連合国民をこの作為又は不作為から生ずる民事又は刑事の責任に問ういかなる行動もとらないものとする」が論拠のように思える。つまり東京裁判の「効力」はサンフランシスコ講和条約に拠って裏打ちされているわけ。東京裁判無効論を唱えるなら、講和条約自体を破棄する、あるいはこの条文を改正する方向で動かないと、手続き論的にはまずいんじゃないかな。 ちなみに法源としてはケロッグ=ブリアン条約が上げられる、のかな? それともアメリカの東京裁判開廷という行動そのもの? この辺