よく、死がやって来ることを「お迎えが来る」とか、死を覚悟することを「お迎えを待つ」等と言う。 その「お迎え」とは、一体何を指しているのだろう。 もともとの語源は、何かの宗教や思想にありそうだが、私は、たまに耳にするこの言葉に苦笑いすることが多い。 ちなみに・・・ 業界では(首都圏だけかもしれないが)、亡くなった人を病院から搬出することを、「病院下げ」「遺体下げ」「下げに行く」等と、「下げる」という言葉で表す。 「運ぶ」とか「引き取る」等とは言わない。 何故か、「下げる」と言う。 その言葉からは、「いならくなったモノを片付ける」といったような意味を感じるが、正確な語意は分からない。 多分、これにも語源があり、何らかの意味があるのだろう。 遺体搬送で病院に行くと、ほとんど決まったパターンで作業は進む。 作業的には難しい仕事ではなく、どちらかと言うと単純作業に近い。 肉体な力もあまり必要ではない