ノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)が22日、日本シリーズ第3戦の巨人対ソフトバンク(東京ドーム)の試合前に始球式を行った。 背番号「29」の巨人のユニホーム姿で登場した吉野氏は、ワインドアップからワンバウンドでストライクゾーンへボールを投じた。観衆からの大きな拍手に笑顔で応え、「コースはよかったけど、フォークボールを投げてしまった。すごい熱気ですよね。緊張しました。まずまずじゃないですか」と、90点と自己採点した。 会社員時代の30代に草野球を楽しんだ経験があり、背番号はこの日と同じ29だった。今年の日本シリーズの巨人について「(第3戦は)たぶん勝つ。あした(23日)負けてやばい。(第5戦からの)残り3つ勝つんじゃないですか」と、4勝3敗の逆転優勝を予測した。