コミケは燃えているか いまや、コミケには50万人近い参加者が訪れる。その中心は10代から20代のアニメファン、マンガファンだ。そして、今から30年以上前、私が初めてコミケを訪れたときも、規模こそ小さかったが、その年齢層の若者が中心だった。 当時、宇宙戦艦ヤマトの大ヒットにより、アニメファンという連中がいることは世の中に知られていた。しかし、それ以外で一般の人々が思い描くアニメは「ムーミン」、マンガは「少年ジャンプ」がせいぜいといった時代だ。 マイナー漫画との出会い コミック専門書店が近くにある者だけが、ジャンプやマガジンには決して載らない漫画家をそろえたマイナーな漫画雑誌の存在を知っていた。東京三世社の「少年少女SFマンガ競作大全集」、奇想天外社の「マンガ奇想天外」、朝日ソノラマ社の「月刊マンガ少年」はそのトップ3だ。大友克洋、板橋しゅうほう、さべあのま、高橋文子、高橋葉介、見知らぬ作家た
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