スペイン北西部サモラ近郊で、森林火災の消火活動に当たる消防隊員(2022年7月18日撮影)。(c)MIGUEL RIOPA / AFP 【7月23日 AFP】世界保健機関(WHO)欧州地域事務局のハンス・クルーゲ(Hans Kluge)事務局長は22日、欧州で猛威を振るっている熱波で、スペインとポルトガルだけで1700人以上の死者が出ているとし、各国に気候変動対策への協力を呼び掛けた。 「熱波は人命を奪う。この数十年、長引く熱波による酷暑で数十万人が死亡している」とクルーゲ氏は指摘し、「今回の熱波では既に、スペインとポルトガルだけで1700人以上がいたずらに亡くなっている」と述べた。 さらに、酷暑によって基礎疾患が悪化するケースが多いとし、特に乳幼児と子ども、高齢者が危険にさらされると警鐘を鳴らした。 クルーゲ氏はAFPの取材に対し、死者1700人以上は各国の当局の報告に基づく推定値で、正