井の頭池にはカメがたくさん棲んでいます。しかし、その大部分を占めるのはアメリカから来た種類で、日本に昔からいたカメはすっかり減ってしまいました。上の写真に写っているのはすべてアメリカ産のカメです。 カメの見分け方を覚えて、日本のカメがどのくらい生き残っているのか確認しましょう。 これがそのアメリカ産のカメ、ミシシッピアカミミガメです。目の後ろの部分に赤い模様があるので、「赤耳亀」という名前が付いたようです。 元々はペット用に持ち込まれたものか捨てられたり逃げ出したりして野生化したものです。子ガメを「ミドリガメ(緑亀)」といい、甲羅が緑色でかわいいので、ペットとして人気があります。1965年ごろには、一大ミドリガメブームがありました。 こちらが日本のカメの代表、クサガメです。私は長い間「草亀」だと思い込んでいましたが、正しくは「臭亀」だそうです。捕まえたりすると、脚の付け根から臭いにおい