成田空港の本屋で時間つぶしをしている時になにげなくタイトルに引かれて買った本だが、久しぶりに中身のある、得るところの多い本だったのでここで紹介。 電通とリクルート 山本直人 広告やマーケティングに関する実用書は巷にあふれているが、SEOだのソシアル・マーケティングだのの「小手先のテクニック」を述べたものばかり。その手のテクニックを学ぶことにもそれなりの価値があるが、「なぜそんなテクニックが効果的なのか」という本質的な部分を知っているのと知らずにいるのとでは、応用力や適用力に大きな差が出る。 そんな広告の「なぜ」の部分を一歩も二歩も踏み込んで理解を深めたい人にはこの本は最適だ。マスメディア広告の王者である電通と、インターネット以前から「情報誌」という形で「消費者が自ら読む広告」ビジネスを作り出したリクルートを題材に、マスメディアからインターネットへの広告ビジネスの移り変わりを描く本誌は、ネッ