長崎県五島市の県立五島高校が3日に新入生を対象に実施したオリエンテーションで、指導教諭らが服装などに乱れがあったとして生徒21人を約3時間正座させ、女子生徒に「男の気を引くためか」などと発言していたことが10日、同校への取材で分かった。学校側は既に生徒と保護者に謝罪している。 同校によると、生活指導のオリエンテーションは校内のホールで実施、約20人の教諭が生徒200人の服装などを検査した。長髪やまゆを細くそっていた女子生徒に「男の気を引くために高校に来たのか」と発言し、男女21人に板張りのステージ上で正座し反省文を書くよう指示した。 同校の上田克教頭は「反省文を書き上げるのに想定以上の時間がかかった。長時間の正座は指導目的を外れており、結果的に無用な苦痛を与えた。女子生徒への発言も不快に思われるものがあった」としている。