日本でコロナウイルスの感染が広まってきた頃、各種メディアで「若者が感染を広める」と言われたことについて、思うところがあった。前回記事『「字幕だけじゃダメ?」←「ダメなんです」~なぜ手話通訳が必要なのか - 宇野ゆうかの備忘録』において、報道における手話通訳の問題を書くことを優先したため、やや時期を逃した感があるが、今からでも振り返っておこうと思う。というのも、私は以前から、年長者が若者を抑圧したりバッシングしたりする構造や心理に興味を持っていたからだ。 www.newsweekjapan.jp この記事の中で、著者は、「行政やメディアにとって、主な『顧客』が中高年だから」と分析しているが、私は少し違うように思う。私の考えとしては、「顧客」以前に、「行政やメディアにおいて、主に意思決定して情報発信しているのが中高年だから」だと考えている。若者がいたとしても、立場が弱く発言力はないだろう。 こ