中央分離帯にしては大きすぎる、広大な草っ原が敷地にある道路が各地に存在します。その空き地を整備する計画が進んでいるところもあれば、別の用途へ一時的に転用する例も。空き地が物語る“計画”を探ります。 多摩丘陵を貫く未完の「大幹線」 ようやく 東京の多摩丘陵を貫く幹線道路、そのど真ん中に長らく放置されていた巨大な空き地が、姿を変えつつあります。 東京都建設局が2021年7月、都市計画道路「南多摩尾根幹線」のうち稲城市から多摩市までの4km区間について、4車線化事業に着手しました。これにより、同道路は全線で4車線化事業が認可されたほか、その準備工事が進んでいる箇所もあります。 拡大画像 南多摩尾根幹線道路の暫定1車線区間。反対車線は草生した空き地の向こう(乗りものニュース編集部撮影)。 南多摩尾根幹線道路は、神奈川県境に近い町田市の町田街道から、調布市の多摩川に架かる多摩川原橋までを結ぶ約16.